経理・会計の悩みを相談するならどっち?税理士事務所と会計士事務所の比較
税理士事務所(税理士)は「税」を扱う
経理や会計の悩みを相談する場合、税理士事務所と会計士事務所のどちらに相談するべきなのでしょうか。
税理士は、納税者の代わりに税務申告を行う「税務代理」や、納税者の代わりに税務署類の作成や提出を行うほか、税務に関する相談を受けることができます。
このように、税理士事務所(税理士)は「税」を扱う職業だということがわかります。節税のアドバイスも含めた納税に関する税務相談は税理士の業務範囲であり、税理士の独占業務ですので、税理士事務所に相談するのがおすすめです。
会計士事務所(公認会計士)は「会計」を監査する
会計士事務所(公認会計士)の主な業務は、監査証明業務と、財務書類の調整や相談業務の2つが挙げられます。
このうち、監査証明業務とは、企業の決算書が適切に作成されているかをチェックし、監査報告書を発行して、監査意見をまとめる業務で、公認会計士の独占業務とされています。
一定規模以上の会社は公認会計士の監査を受けることが義務づけられているほか、銀行の融資を受ける際に決算書と合わせて監査報告書を提出すれば、決算書への信頼度が高まることになります。
そもそも「会計」とは?
「会計」という言葉をひもとくと、「(お金の)増減について、利害関係者に向けて正しく説明すること」となります。利害関係者とは、株式会社の株主や、融資を受けた金融機関などです。
税金の申告にあたっては、税務署に決算書を提出する必要がありますし、上場会社であれば、有価証券報告書の提出が義務付けられています。
株主総会で業績について報告することや、銀行で資金調達の必要性を説明することも、「会計」に含まれると言えるでしょう。